オンライン講座を作るときのスライド作成の原則と4つのテクニック

新型コロナウイルスの影響もあり、社内の研修をオンラインに変更していこうという会社も多いと思います。

研修ベンダーは当社も含めてオンライン講座作成をしております。

ベンダーの研修では、一般的な知識や基礎知識を伝えることが可能です。しかし、自社のノウハウやマインドセットをしっかりと伝えることはできません。

そこで今回はオンライン講座を自社で作成する際の【スライド作成】について紹介します。


オンライン講座用のスライド作成の原則

ではまずはオンライン講座用のスライド作成の原則をお伝えします。

対面、セミナー形式でのスライドとの違いを意識してくださいね。

5~10分で終わる量にする

人間の集中力は、長くは持ちません。

概ね5~10分程度で、一つの情報を伝えきるようにしましょう。

もし概念として難しいのであれば、細かく分解して、5分単位で区切っていくと良いでしょう。

情報はシンプルに

伝える情報をシンプルに、体系的にしていきましょう。

スライドでは必ず

一言で言うと、どういうことなのか?

を明確な言葉にして提示し、その上で詳細説明をすると良いです。

読ませる・考えさせるをハッキリと分ける

スライドでは、読ませるページと考えさせるページをハッキリと分けましょう。

具体的には、読ませるページは、読みやすい明朝系のフォントにし、文章で記載をする、或いは箇条書きにします。

一方考えさせるページは、スライドに画像をつける、色を変える等の方法で、イメージ喚起をしましょう。

講師も、読ませるページは、それを読めばいい、という状態にしておくことが重要です。

通常の研修ですと読ませるページを嫌う・避けることが良いとされますが、オンライン講座では【読ませる】ということが刺激につながります。

ただし、長くなりすぎないようにしましょう。文章で示す場合は、2~3段落、8行以内が良いでしょう。


オンライン講座用のスライド 具体的なテクニック

では、上記の基本原則をテクニックとして活用すると、どうなるのでしょうか?

背景画像や小文字での文章はできるだけカット

スライドを装飾するために背景画像に凝ったスライドや、一言メッセージを補足するために文章を記載しているスライドがありますが、そうしたものはカットしましょう。

背景画像があることで処理する情報量が増えてしまいます。

補足文章があることで、先にそちらを読まれてしまいます。

背景はシンプルに、補足文章は別ページで箇条書き、大き目の文字で、が良いでしょう。

対比情報は左右で表示

オンライン講座では、情報を対比したい時は上下ではなく左右が良いです。

何かを対比する時に【上下】で対比するよりも、【左右】で対比したほうが、学びが深まります。画像を見せて、その画像について説明する際も同様です。

アニメーションは使用しない

オンライン講座ではアニメーションは極力避けましょう。

スライド操作が上手く反映されないケースもあります。また、画面の前で見ている時、人は【客観的】になっているので、全体を俯瞰させた方が学びの効果が高まるというデータもあります。

画像は関連のあるもののみ

時々、スライドに余白があるから、その余白を埋めるために画像をつけているケースがありますが止めましょう。

関係のない画像を入れることで処理情報が無駄に増えてしまいます。

例外的に画像だけのページをつくる

これは先ほどの原則に対応する例外です。

複雑な画像と同時にテキスト(表を説明するようなもの)を伝えたい場合は、視覚情報としては画像だけ、テキストは記載せずに音声で説明しましょう。どうしても説明文を載せたい場合はページを分けましょう。

ただの画像ではなく、【考えさせる画像】の場合は、文字があることで混乱することもありますし、考えなくなる人もいます。

例えば、グラフを読み解く、表を提示して一つずつ説明する、というケースです。

通常の発表資料ですとこのように1枚で説明することがよくあります。

しかしオンライン講座では視点が分散し、かつ考えなくなります。


まとめ

いかがでしょうか?

スライド作成一つとっても、オンライン講座では通常の研修とは違う点に気を付けるべき、ということが分かったと思います。

トレーナビリティーでは、貴社の状況に合わせて、かつ現場で使えるようにするための研修・コンサルティングを用意しています。

オンライン講座作成実績も、約150本程度ございます。企画、講座作成、撮影、編集、リリースまで総合でサポートいたします。

 

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