新卒採用におけるコストの実例

こんにちは、トレーナビリティーです。

 

採用活動と言うと、職歴や同じ仕事経験がある人を採用する中途採用しかしていない、という会社も多いかと思います。入社後教育しなければならない新卒を採用するほど余裕はないという会社も多く見受けます。

 

今回は、新卒採用での採用コストがどの程度かかるのかを見ていきます。採用手段検討の一助になれば幸いです。

コストの実例

以前コンサルティングをしていた企業では、採用費の使い方はザックリ下記のような使い方でした。

年間の採用コスト 2億円 うち、、、

  • 中途採用 1億円
  • 新卒採用 6,000万
  • 人件費 4,000万

採用メンバーは最大5名、時期によっては派遣の方を採用していました。
新卒採用では、50名を目標に採用していましたが、採用コストで割ると大体一人100万円強です。

一方中途の場合は、一人150万円~300万円程度でした。

つまり、その方の経験と待遇によって大きく差がでるわけです。

そうすると、コストが読みやすいのが新卒、読みにくいのが中途という形になります。実際はどのようなチャネルを活用するかにもよりますが、当時のこの会社ではこうした認識から新卒に多くのコストを費やすようになりました。

どんな会社だったかというと、JASDAQに上場していた中堅規模のIT技術者派遣の会社でした。社員数は当時2500名程度です。

コストの使い方

その中でも何にお金をかけるかは、人事の方の戦略次第だと思います。

当時の場合は、リアルな接点をもって口説き落とそうと思っていましたので、3月の合同企業説明会に多くでていました。上位層の大学限定のもの、体育会が参加するもの、ITエンジニアを採用するもの、逆求人のようなもの一通りの合同企業説明会は参加しました。

次に採用媒体費用です。リクナビとマイナビ、それ以外の媒体も1~2個は利用するようにしていました。採用窓口を広げる事によってエントリー社数が伸びるかもしれないという考えからです。

一般的に新卒採用の採用コストは50~70万と言われています。
これは、新卒紹介の相場70万円に近いのかもしれません。つまり、当時の私のコンサル先は、それ以上のコストをかけて新卒を採用していたわけです。

 

採用するためには、募集を出して、説明会をして、何度も何度も面接をして内定を出すというプロセスがあります。一括採用を行う事で、一人あたりの単価が下がっていると見てよいでしょう。

この採用コストに、内定者フォロー、入社後研修などの費用が追加でかかります。ただし、中途採用に比べて長く働いてくれる人が多い、理念の浸透度合いが高いという理由から新卒採用を選ばれる企業は多いように感じます。

事実、当時は新卒の離職率は5年で10%程度でしたが、中途の離職率は5年で45%でした。採用コストの元を取るという観点から新卒を重視していたともいえます。

 

まとめ

いかがでしょうか。

何の目的で新卒採用を行うのかを再度しっかりと考えて、新卒採用を始めるのかを決めてください。

トレーナビリティーでは、人事にとって必要かつ現場で使えるようにするための研修・コンサルティングを用意しています。

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