先週、埼玉県立八潮南高等学校にて、就職面接、進学面接の指導をしてきました。
時間にすると、一人当たりわずか20分程度。それでも沢山の気づきがあります。
就職をしようとする高校生は「進学を諦めている」「早く仕事をしたい」の
どちらの理由で就職という道を選択しています。
そして親にこれ以上お金を掛けさせたくない、と17、18くらいの学生が言うのです。
指導している観点は
・動き(ドアの開け方やお辞儀、イスの座り方など)
・言葉遣い(若者言葉や語尾の修正、間違った言葉の使い方など)
・話す内容(志望動機、頑張ったこと、仕事への理解など)
という3点が基本です。
動きや言葉遣いについては、2〜3回伝えれば多くの学生はできるようになります。
しかし、話す内容についてはなかなかそうはいかない学生もいます。
例えば、「早く仕事がしたい」と言っている学生は、ハッキリ言えば仕事を選びません。
家から近い、初任給がちょっと他より高い、だから販売でも事務でも介護でもいい、という考えです。
しかし、日本企業の多くはその考え方を好しとしません。
なぜこの業界/仕事に興味を持ったのか、何を楽しめるのか、ということを聞こうとします。
一方で、どうしてもこの仕事がしたい、ということを「不人気業界」などおかまい無しに
訥々と真剣に訴えてくる学生も多くいます。
今回の学生でいえば、約半数がそういう学生でした。
ある学生は、介護の仕事がしたいと言いました。
お姉さんが介護の仕事についており、結婚して旦那さんと時間がすれ違いになりながらも、
一生懸命働いているのを見て、憧れたそうです。
たまに会うと、拘束時間や給与のことなど、大変な話をずっとするらしいのですが、
それでもやっぱり入居者の方々が喜んでくれることが何よりも楽しいと語るとのこと。
その姿をみて、自分のこういう大人になりたいと思ったようでした。
こういう純粋な仕事の喜びを感じられている社会人は、世の中にどの程度いるでしょうか?
辛いことや大変なことがあっても、それでも「仕事そのもの」が楽しいと言えるでしょうか?
僕たちは、自分たちより若い世代に「仕事は楽しい」と伝える義務があると思っています。
そんなことを思い出させてくれる高校生に会えるこの仕事は、本当に楽しく、
また彼らと関わることで、彼らにも新しい気づきや変化がうまれていることが、
私にとってのやりがいにもなっています。
対象は高校生に限った話ではありませんが、ぜひ私が関わる仕事の様々な場面で、
そういった関係が作れたらと切に願います。
高校生の「面接」「進路」にお悩みの方、何かお手伝いが出来るかもしれません。
ぜひ何かあればお問い合わせください。