新卒初任給データをチェックし、自社における賃金設定の参考にする

トレーナビリティー新井です。

本日は、新卒採用の初任給について記載したいと思います。

新卒採用で入社時はどの会社も低い印象がありますが、ホントにそうなのでしょうか?
今回は厚生労働省のデータを確認していきましょう。

『令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況』より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/19/index.html

学歴別初任給

令和元年の学歴別初任給は以下の通りです。

大学院修士課程修了
大学卒
高専・短大卒
高校卒
238.9千円
210.2千円
183.9千円
167.4千円

 

通常の学部卒の新卒初任給は20万円と年間で換算すると、240万円程度。
賞与は通常、冬からスタートですから、1ヶ月分と考えると合計260万円程度ですね。

大学院卒は、24万円弱。年間で換算すると280万円前後となります。
日本の給料水準は比較的高めだと感じますが、このように見ると新卒の初任給は決して高いとは言えません。

 

産業別初任給

では、今度は産業別で見てみましょう
分かりやすくするために、大学卒のみをチェックします。

学術研究,専門・技術サービス業
情報通信業
建設業
卸売業,小売業
教育,学習支援業
金融業,保険業
医療,福祉
製造業
サービス業(他に分類されないもの)
運輸業,郵便業
宿泊業,飲食サービス業
227.2
218.1
216.7
211
209.4
207.3
206.9
206.6
205.3
201.5
200.8

 

また、詳しくは厚労省のページでデータを見れますが、
いまだに、男女で初任給の違いが出ていることが伺えます。

 

まとめ

いかがでしょうか。
自社の賃金を考える際に、こうしたデータは非常に重要です。

特に採用で見たときには、

採用競合と比較して高いか、低いか
採用競合と比較して、非金銭的報酬も含めると高いか、低いか
業界平均と比較して、高いか、低いか

を検討する必要があります。

採用戦略においては、賃金設定は非常に重要な位置づけになります。
しかし、既存社員との兼ね合いもあり、簡単に変更もできません。

変えるのであれば、人事戦略全体との兼ね合いも考えて
しっかりと意味づけをもって変えていきましょう。

お問い合わせはこちらまでお願いします。

https://t-ability.com/contact-us/