採用が強い会社といえば
採用に力を入れている会社として非常に有名な企業の筆頭として、リクルート社を挙げる人も多いと思います。
私もリクルートがいいなと思い、実際に入社し仕事をした一人ですが、様々な社内の歴史を聞くと採用というものに相当の投資をしていたことが分かります。
今回は、リクルート社の採用、特に最近ではエンジニア採用も目立っていますので、そうした事例もご紹介したいと思います。
人を採れ、優秀な人材を採れ、事業は後からついてくる
これは創業者の江副さんが語った言葉だとされています。江副さん採用の終盤、1988年の入社は1037名。採用予算総額は86億円、採用担当者は140名いたと言われています。一人当たりの採用費用は830万円と、ものすごいお金をかけていることがわかります。
もちろん、お金をかければ必ず良い人材が採用できるわけではないでしょう。しかし、そこまで採用に投資する、という意思決定こそがリクルート社が他社と比較してよい人材が集まったベースになっていると感じます。
ちなみに私が今でもお世話になっている元上司もこの88年組。創業以来の伝説の50人という企画に取り上げられていたのですが、強烈にデキる人でした。
欲しい人材を取るために、スパコンを購入する
上記と同じ頃、リクルートは16億円のスパコンを2台購入しています。理系分野に進出するにあたり、理系人材を採用するためです。
この時の採用の考え方は「欲しい人材が何に興味を持っているか」「強みは新たにつくる」ということでしょう。
結果、当時の最先端技術に触れたいという理系学生が多く集まりました。なんと、「東工大生の半分がリクルートを志望した」と言われていますから驚きです。
この姿勢は今のエンジニア採用にも受け継がれていると聞きます。エンジニアの求める就業環境のため、PCのスペック強化、サービスやプロダクト開発へのアサイン、テクノロジー会社への出向チャンス等を設け、彼らが仕事に打ち込めるようにしているとのことです。
優秀な社員は採用担当に配属
新卒入社すると様々な部署に振り分けられるのですが、1990年代頃までは、同期の中でも優秀だというメンバーから人事、採用担当として配属されていたそうです。(※今は配属の考え方は違うと聞きました)
販促メディアが小さかった頃は、HRが事業としては花形だったそうですが、人事に行く人は特別、という感じだったそうです。
採用の重要な要素の一つに、「エース社員が口説く」というものがありますが、新卒の時からそれを実践していたようです。
まとめ
リクルートの採用事例、いかがでしょうか?他にも色々なことをしている会社です。また機会を作ってご紹介します。
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